【こんな症例も治りますシリーズ 849】『 セカンドオピニオン診療 : ワンちゃんの慢性の貧血 』も適切な診断と治療でコントロールします

 

 

犬  チワワ 13 歳 オス(去勢手術済)

今回は「貧血」で来院されたワンちゃんです。

 

 

【 前医で健康診断を受け、貧血が見つかったワンちゃん 】です。

 

 

◆◆ 当院でも改めて貧血の検査をすると、正確には『 非再生性貧血 』という状態であることが分かりました。

 

 

 

 

■■ 一時的に血液が減少しても、貧血を自身で補おうとしているものを【再生性貧血】、身体が血液を作れず貧血になっているものを【非再生性貧血】と呼びます。

 

 

■ 【非再生性貧血】の原因には栄養性、ホルモン性、骨髄性など様々な病気がある為、原因をしっかりと見極める必要があります。

 

 

■ この子は貧血のほかに高脂血症や体重増加がありました。 今回は、年齢や他の血液検査の結果から疑っていた甲状腺の検査を行ったところ、『甲状腺機能低下症』が基礎疾患としてある事が判明いたしました。

 

 

 

 

★★ この子は、甲状腺ホルモン補充療法で適切な補充量を見極めて治療したところ、貧血は徐々に治りました。 すなわち、正確な診断名は『甲状腺ホルモン低下性の非再生性貧血』となります。

 

 

■■ 『甲状腺機能低下症』は犬で発生が多く、7歳ごろから発生が多くなってくる病気で、全身の代謝をおこなうホルモンが作れなくなる病気です。

 

 

■ 日頃の生活では大きく体調をくずすことは少なく若い頃より元気がなくなった、食欲はいまいちだけど太りやすくなった、フケが増えたなど、年齢が上がったのでしょうがないと症状を見落としている場合が多いです。

 

 

■ しかし、難治性の皮膚疾患、脂質の代謝異常から起こる膵炎、麻酔後に目覚めないなど、命に関る状態になることがあるため注意が必要です。

 

 

■ しかし、甲状腺ホルモンの数値をモニターしながらお薬を飲ませて行けば、普段と変わらない生活が出来るようになるのでご安心ください。

 

 

 

◆◆ 猫ちゃんでは逆に甲状腺機能亢進症になることが多いので、犬ちゃんも猫ちゃんも甲状腺ホルモンの数値を健康診断に追加して測定することをお勧めいたします。

 

 

■ 体調不良ではないけど、最近、昔ほど元気がないなと、感じることがあれば一度ご相談ください。

 

 

■ もし、甲状腺機能に異常がなくても、【未病】の状態であるため、当院が力を入れている先制医療やアンチエイジング(エイジングケア)療法で元気さを取り戻せる場合があります。

 

 

 

 

獣医師 冨田 浩平

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